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グレナツ(FT)・グラ刹(00)大好きな管理人の日常だったり愚痴だったり・・・ 時々サイトで更新する前のssとかうpしています。
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ってなわけで、拍手に1日だけ投下します!
そして一人称無理なことを今更ながらに実感・・・orz
いや、というかナツみたいに元気で明るくて単純で一直線的なキャラの一人称が無理なんだな;;
かといって、断じてナツをけなしてるわけじゃないですよ!!!
寧ろこういったキャラは自分のツボにはまる傾向にあります!!
きっと統計とれって言ったらとれるくらいにww
話が逸れました;;
今日は七月七日ということでイグニールいなくなって寂しがってるナツでも描こうかなぁ~
とか思っていたら見事に逸れて、たいして 関係ない話になったという悲劇・・・ORZ
自分に創作の才能は皆無なのは知ってますよぅ((泣
そしてなんだかキャラちがくね~?って感じですが気にしないでください・・・
羽那緒クオリティは常に-100以下なので;;


ギルドで珍しく転寝をしていたら、久しぶりにイグニールの夢を見た。
文字や言葉を教えてもらったり、いろんな世界を飛んで見せてくれたり夢の中の小さな自分はとても楽しそうだった。
しかし最後は―――。

夢から目覚めて少しだけ切なくなったものの、もう涙を流すことはない。
きっと自分自身が成長したこともあるし、ギルドに入りたてのように信じるものがイグニールだけの世界ではなくなったこともある。
そして何より自分を支えてくれる大切な存在ができたことも、大きな要因だと思う。
未だ信憑性の高いドラゴンの情報は皆無に等しいものの、それらしき噂が耳に入ればすぐに飛んでいきたい。

そこまで考えて、何か引っかかった。
イグニールが見つかったら自分はギルドを抜けて行くのだろうか。
最早、家族同然とも思えてしまうこの環境を脱するのはなんだか寂しい。
それにきっと大切な存在にも別れを告げなければならないだろう。
天秤にはとてもかけられないものを、ふとかけてしまったことに後悔する。
普段はこんなこと微塵も考えることなく、自分の直感で動いているというのに。

「よぉ。お目覚めか?」
寝覚めの頭で考えているとすぐ横から聞きなれた声に話しかけられる。
 「っ、グレイ!」
完全に自分がいる場所や周りを意識していなかったのでいきなり話しかけられ、少々オーバーリアクションをとってしまう。
そして、グレイに可愛い顔で寝てたぞ。などと言われれば反抗しながらも顔に熱が集まってゆくのが分かる。

「そういえば、ギルドにいるのグレイだけか?」
グレイの言葉に動揺していることを、とにかく隠したくて周囲を見渡すと珍しいことにギルドには見事に自分とグレイしかおらず小首を傾ける。
「あぁ、今日は七月七日だから異国の習慣を真似てギルドの前にでっかい笹っていう植物置くって言ってみんな出てったきりだな。つか、それ口実に外で酒盛りでもしてんだろ。」
七月七日という単語を聞いて先ほど見た夢に納得しつつも、生まれた疑問をグレイに問いかける。
「ふーん。でも、何でグレイは外に行かなかったんだ?」

間髪入れずに、「ナツの寝顔が見てたかったから」と言うグレイは更に付け加える。
「それに、今日はナツにとって大事な日だろ?」
滅竜魔導士同士ならわかる今日という日をグレイが知っていることに驚きグレイを見るが、グレイは正面を向いていてここからでは横顔しか見られない。
しかし、横顔からも真面目な顔をしていることがわかって更に驚かされる。
「・・・なんで・・・?」

上手く言葉が出ずに小さく呟いた声に、グレイは優しく目を細めると自分の頭にぬくもりを感じた。
「そりゃあ、毎年この日はナツが一番遠くに感じた日だったし、小せぇ時にお前が泣いてたの知ってたからな。」
頭上で優しく動くぬくもりに心地よさを感じながら、ぼんやりと考える。
グレイと特別な関係になって、たいして時間は経っていないがそれ以前から、グレイは自分を見ていてくれたことを知り胸の奥がほんわりと温かくなるのを感じる。
幼いころから自分の弱いところを、人には見せないようにとしてきたのだがグレイはそれを静かに見守ってくれていたことに、素直に嬉しさを感じる。

自分しゃべるまでの間があったことを心配してかいつの間にかグレイは俺の顔を覗き込んでいたが、そんなことお構いなしに隣に座るグレイに抱きつく。
「な、ナツッ!?」
自分から抱きついたのは初めてなことだったから、グレイがいつになく驚いていることを嬉しく思いながら、今一番告げたい言葉を告げる。
「サンキュな!!」
自分の強がりを見抜き、弱いところまで見ておきながら喧嘩の際にからかってこなかったこと、いつも優しさを与えてくれること、七月七日を切なさから切り離してくれたこと。
グレイが与えてくれるもの全てが大切になっていく。

天秤にかけられないものがひとつ増えたことを噛みしめながら、優しくそれでいて強く抱きしめ返してくれる存在のぬくもりに幸せを感じていた。

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