グレナツ(FT)・グラ刹(00)大好きな管理人の日常だったり愚痴だったり・・・
時々サイトで更新する前のssとかうpしています。
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ですよね…。
幼少期のナツってパンいちですよね・・・ww
それが雪山にいるのはどうかと思ったのですが、だから服装に関しては構ってません。
パンいちでも何着てても良いかなっと((汗
原作でエーテリオンとか金色の炎とか食べた後にドラゴン化するナツを見て、幼少期はそれがもろにあったのではないかという妄想から生み出された捏造。
そして、実はあってます設定。
なんだか趣味がばれる…ww
でも、イグニールがナツの元から去る時に鱗化した皮膚と一緒にそれにまつわる記憶もすべて消し去ってしまったという設定。
それでグレイがナツを嫌いになることで、感情を抑えようとしたのかと…
実際グレイはナツが嫌いとか言ってる割に信用してたり助けられたりして、嫌いにはなりきれないと思うんだよね;;
そして、ナツは嫌いになる要素はない!!
自分はそう信じてやまないのです・・・ww
的な補足説明。
たぶんまだグレイ+ナツ…かなぁ…
つ、次こそはグレ×ナツが書ける…はず!!
でわ!!
『グレイ、ついてこれるか?私の修行は厳しいぞ。』
『おう!!!』
俺はウルに助けられ、即弟子入りした。
『おう!!!』
俺はウルに助けられ、即弟子入りした。
だが、俺の両親を失ったという悲しみは消えるはずもなく弟子入りしたその日ウルやリオンが寝静まった後こっそりと小屋を抜け出した。
あてもなく歩き回っているうちに枯れ果てたはずの涙は無意識に戻ってきて、最早それを紛らわすために歩いていると少し離れた所から子供のはしゃぐ声が聞こえてきた。
「―――――うおぉ~!!!すげ~~!!」
夜中だというのに、ずぼっずぼっと軽快な音とともにはしゃぎ声が澄んだ空気にこだましていた。
夜中だというのに、ずぼっずぼっと軽快な音とともにはしゃぎ声が澄んだ空気にこだましていた。
俺がそのまま歩き続けているとその根源は知らずと見えてきた。
そして姿を確認して息を呑んだ。
声からしてはしゃいでいるのは子供だとわかってはいたがその子どもと一緒にいるのは、大きなドラゴン。
「どらごん・・・」
思わず声にしてしまった。
俺の声はとても小さいものだったはずだが、結構距離のあるところではしゃいでいた桜髪の少年には聞こえたのか直後、ドラゴンの陰に隠れてしまった。
けれど、興味はあるのかドラゴンの陰からちらちらと、こちらの様子を窺っている。
俺も、幻といわれるドラゴンを目の前にして子ども心から好奇心の方が勝りドラゴンと少年に近付いていく。
「…おい、なんでこんなところにドラゴンがいるんだ?」
自分が泣いていたことも忘れ、問いかける。
少し間を空けてドラゴンは周囲の木々もざわめく音で返事をした。
「…こいつに様々なものを見せるために旅をしている。」
そいうと、ドラゴンは自分の陰に隠れている桜髪の少年に目を向ける。
視線だけで意思疎通を図っているのか、桜髪の少年はどんどん困った顔になっている。
しかし、その一人と一体の間に親子のような温かい何かを感じ俺は思わず羨ましさを感じていた。
そんな間に少年はおずおずとドラゴンの陰からおれの前まで俯きながら歩いてくる。
そして、今まで雪明りや月明かりで照らされていても、遠くからしか少年を見ていなかったため気付かなかったが、桜髪を持つ少年は主に眼の周りなどの比較的皮膚が薄い部分が鱗のように成り変っていることを知る。
「おまえ・・・」
俺が不意に声をあげると、目の前の少年はピクと反応して
「・・・気持ち・・・悪い、よな・・・」
桜髪の少年はそれを気にしてドラゴンの陰に隠れいていたのか、陰から出てからはずっと俯いていた。
それていて終始俺の反応を気にかけている。
普段はドラゴンと接しているだけなのか、人に酷いことを言われたことがあるのか、などと思いを巡らせながら
「ううん。別に…驚いただけだ。お前が人間であることには変わりないだろ?」
と口にしていた。
自分が驚いたことは確かだが、おそらく大人が言いそうな「気持ち悪い」や「不気味」といった感情は全くなく、ただ純粋におどおろいただけだったから。
それに、なぜかこの自分と大差ない少年を気づ付けたくないと感じていたから。
俺の答えを聞くと桜髪の少年はただでさえ大きな目を更に大きく見開いて初めて俺と視線を合わせた。
「………」
何か言いたげに口を動かすがそこからは白い息しか出てこない。
「ナツ、俺はちゃんと言葉を教えたはずだが。」
再び周りの木々がさわめくような音でドラゴンは少年に優しく語りかける。
「イグニール…なんか、なんて言ったらいいかわかんない。気持がられなかったの初めてだから・・・!」
ナツと呼ばれた少年は半分くらい鱗に成り変っている頬を真っ赤に染めながら、はにかんだ。
俺はその顔を見て何故か胸が高鳴り目を合わせていられなくなったので、今後は自分が顔をふせる。
でも、目の前の少年が喜んでいるのだということがわかり、自分の言葉で傷つけなかったことにほっと胸をなで下ろす。
その時。
「痛いのか・・・?」
俯く俺の頬に少年の手が触れる。
「これ、出てるときは、どこか痛いときだってイグニールが…」
先ほどまで溢れていた涙は少年とドラゴンとのやり取りの間に冷気にさらされ冷え切ってそこに残っていた。
しかし、この雪山に立っているのにあり得ないほどの温もりがある少年の手のひらが俺の涙と一緒に頬を温める。
「っな!!おまえにはかんけーねぇよ!!」
初対面の少年に図星をつかれ、カッと顔の温度が上昇する。
俺は恥ずかしさと、今はまだ誰にも自分の身の周りのことを詮索されたくないという思いからもと来た道をずかずかと進んでいく。
桜髪の少年は追いかけてくる気配はないが、そのかわり何やら叫んでいた。
「おれ、おまえにまた会いたい!!いつかまた、ぜったい会いたい!!」
もうこれっきりかもしれないのに、と考えながら俺は聞こえないふりをしながら歩き続けた。
思えば、俺はこの時のナツの言葉をずっと頼りに生きていたのかもしれない。
自分のせいでウルを失いそこから進む時、フェアリーテイルを選択したのも一番あの時のあいつに似ているからという理由がわずかながらあったというものある。
とにかく、もう一度会う。
そのことを支えにどんなにつらいことも乗り越えてきた。
そして人を思いやる心。思う心もそんな中から生まれたといっても等しい。
おれの直感通りナツはフェアリーテイルに入ってきた。
始め見た時は、信じられなかった。
あんな俺でも会いたいと言ってくれた少年と再び会えることは奇跡に近いだろうと思っていたから。
でも、違っていた。
桜髪や声や“イグニール”を連呼していることは何も変わらないのだが、以前まであった鱗化した皮膚や俺と雪山で出会った記憶そのものが。
それに聞けば自分の皮膚が鱗化していたことはなくずっと普通の皮膚であったという。
あの時のナツではあるのは確かだったが、すべてを忘れていて俺は失望感に煽られた。
だから、俺はその日以来ナツを嫌いな存在として思い込み、喧嘩仲間という意識をナツにも埋め込ませることによって、過去のことを忘れ去ってきたのだ。
先ほどのナツとの接触で思い出してしまったことはグレイにとっては大きなことで、思い出してしまった今、抑えられない感情ばかりが溢れ出てきて、今さら忘れ去ることなんて出来ない。
ひらひらの服は脱ぎ去り、いつも自分がしているような恰好でルーシィやハッピーと目の前を歩くナツを複雑な想いでグレイは見つめていた。
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